短歌

1-20首目


どうしてだ誰も責めてやしないのに生きてるだけでどうしてもつらい


死にたくて、誰かに打ちのめされたくて、外に出たけど、生きちゃったよ。また。


星空に長く息吐く、神様がこの白使って星を描いた


僕のよな人間は愚痴言うべきじゃなくてただただ聞いてりゃいんだろ?


風呂桶の一日遅れのゆずの香が僕の肺腑を純水にする


幾千の生きとし生けるものたちのためいき吸って月は白いの


泥のよなが明けて朝 カーテンの隙間に差し込む朝陽どろりと


君のため空けた時間は空いたまましきりに寒さを主張してくる


これがもし生の証明だとしたら僕の肺腑は死にたがってる


水曜日空はあんなにお天気で枕に沈む僕はみじんこ